タカハシクリーニング 次男坊
Hair`s Piece 渡部さん

洗う。

この言葉には汚れを落とすだけでなく、『心が洗われる』というように“心を清々しくさせる”意味もあります。クリーニング屋は前者に注力することはもちろんですが心が清々しくなるように…というお客様への想いがまず大前提にあります。
“洗う”ことに関して言えば汚れを落とすということはあくまで結果でしかありません。つまりは汚れを落とすことが目的ではなくお客様の“心”にどれだけ寄り添えるか…これが我々の目指すクリーニング業です。もちろん汚れを落とす事は大切ですが我々がクリーニング業をする上で話をするならば“洗う”ということはそれ以上に大切なものがあると思います。

 

そして“洗う”ことに関して一番顕著なのが“(美容室の)シャンプー”ではないかと思います。直接、リアルタイムで感じられる“洗う”ことは一番身近で、誰からも愛される“洗う”ではないでしょうか。ということで今回は衣類ではなく、髪を洗う人Hair`s piece代表の渡部拓也さんに話を聞いて“洗う”ことを改めて考え、学びたいと思います。


次男坊 :今日は【洗う】こと、シャンプーについて渡部さんに伺っていきます。まず本題に入る前に美容室は空間での雰囲気作りが重要だと思うのですが内装を作るにあたってイメージしてたものって何かありますか?


渡部さん:ん~、言葉でうまく伝えられるか分からないけど具体的に内装をどうこうってより、イメージとしてあまり偏らないお店づくりを心がけた。


次男坊 :偏らないお店…


渡部さん:強いて言えば、アットホームなお店。あまり個性が強いお店ではなく地域にどれだけ溶け込めるか…。つまり幅広い年齢層を取り込んでいくためのアットホームなイメージが第一にあった。誰もが抵抗なく入れるお店にしたかった。

 

次男坊 :ではデザイン的な要望は特にしなかった?


渡部さん:内装の色味でいうと、まずベースに“アットホームなお店“のイメージがあったから、自然とギラギラしない、落ち着いた色味になった。自分がどうしたいってよりお客様の居心地が良いことが大切だから自分のこだわりというのは意識しなかった。ただ癒される空間は作りたかったからシャンプー台の方の照明は間接照明にして少し暗めの設計にした。

     
次男坊 :なるほど。内装の色味はとっても落ち着いて居心地がいいです。実はシャンプーを気持ちいいと感じるのはきっとそういう環境づくりにも影響があるのかなぁと思いました。


渡部さん:そうだね。環境でいえば照明以外にも音楽や香りなんかもあるよね。


次男坊 :香りも…


渡部さん:アロマも炊いたりしてお客様にとって良い環境づくりは心がけている。


次男坊 :ではシャンプーの際の環境づくりに関して我々が座る椅子にもこだわりはありますか?


渡部さん:こだわりとはちょっと違うけど、まずおおまかにシャンプー台には2種類あって(お客様が)横になってするシャンプーと座った状態で洗うバックシャンプーがある。
リラックスできることをまず第一に考えると横になって眠れるようなシャンプーをしたいので寝るタイプの椅子を選ぶ。椅子に関してはそのくらい。とにかくシャンプーにおいては寝たいお客様も多いと思うからリラックスできるものをポイントとして選んだ。

Hair`s piece シャンプー台

なんとも雰囲気のある椅子。座り心地がとてもいい。


Hair`s Piece 代表 渡部さん

こちらが渡部さん

シャンプーの秘密兵器 詳しくは渡部さんに聞いてみてください

Hair`s Piece 施術の様子

お客様とのコミュニケーションをとても大切にしています

次男坊 :いよいよ本題ですが、我々クリーニング業においては
洗うことはまず汚れを落とすことが目的になりますが、美容室においてシャンプーはどんな位置づけですか?


渡部さん:まずシャンプーは汚れを落とすことが大切だけどマッサージ、髪の毛のケアなどいろいろな要素も含まれている。なのでそれらをすべてひっくるめてシャンプーとはお客様に“リラックス”をしてもらう時間だと思う。よくよく考えると美容室でリラックスできる時間てシャンプーくらいしかない。その他にはシャンプーによってお客様の髪の特徴を探ることが出来る。これも重要なシャンプーの役割。


次男坊 :それでは汚れを落とすことに関してはそれほど重きをおいてない?


渡部さん:そうだね。汚れはある意味シャンプー剤そのものの力で十分落としてくれる。それほど汚れを落として洗おう!という感じではない。


次男坊 :石鹸の力を利用するその考えはクリーニングと同じ様な気がします。今の話はクリーニングでいうところの“つけ置き洗い”と考え方が似ています。これは衣類に一番負荷をかけないので衣類にやさしい方法です。ちなみに洗い流す水には炭酸泉を使っているそうですが…  

  
渡部さん:通常のお湯を使うより炭酸泉を使って流すほうが汚れの落ちが全く違う。皮脂も十分落としてくれる。炭酸泉を頭皮に当てるだけで十分。


次男坊 :ゴシゴシこすらなくてもいいんですか?


渡部さん:少なからずお湯よりはこすらなくてもいい。撫でるくらいの感じで流している。カラーやパーマ後のシャンプーでは頭皮に残らないようしっかり落としてくれる。


次男坊 :まさに万能水ですね。もしかしたら洗濯でも効果あるかもしれないですね。ところで美容師さんがやるシャンプーは一人一人特徴があって(洗い方など)渡部さんもこれまでの経験の中で身につけたものが今のスタイルに繋がったと思いますが、それまでの過程で何か印象的なことがあったら教えてください。発見したことなど…。


渡部さん:印象的…、なんだろう…。シャンプーにおいて汚れが落ちたかどうかよりお客様にとっていかに気持ちよかったか…という事の方が重要だと気付くのはある程度経験しないとなかなか気付けなかった。やはり初めは汚れを落とすことに重点をおいていた。いろいろなお客様と触れ合い感想をいただく中で『気持ちよかった』という言葉はやはり心に残ってる。というかだいぶ昔のことであまり覚えてない(笑)


次男坊 :他にお客様にシャンプーについて何か言われたことはありますか?


渡部さん:なんだろうなぁ…『指先の感触がいい』と言われたことはある。


次男坊 :それは意識的に普段のシャンプーで心がけてやっていることなのでしょうか?


渡部さん:いや、無意識なんだけど、力加減なのかなぁ…。なかなか口でうまく説明ができない(笑)でも何度か同じお客様に触れているとそれぞれお客さんにとって気持ちいいシャンプーのポイントは徐々に見えてくる。そして最終的にはお客様に寝てもらう。これが自分のシャンプーで目指すところ。


次男坊 :たしかに気持ちいいの最終形は寝てもらうことですね。クリーニング業でも着て感じてもらう気持ちよさをもっと提供したいです。着たら眠くなっちゃうような(笑)ところでリラックスする上で必要不可欠なのが美容室のシャンプー剤。pieceさんのシャンプーは香りもまたいいんです。シャンプー剤は渡部さんが選ぶのですか?


渡部さん:うん。お客様の層、髪質などに合わせて何種類かある。主に頭皮のケアをメインにしたシャンプーを使っている。


次男坊 :こういうシャンプーを使うのは渡部さんがホームページでおっしゃっていた『お手入れしやすいキレイな素髪を目指します』と関係があると思うんですが、まず“素髪”?これは“すがみ”と読むんですか?


渡部さん:うん。


次男坊 :これは渡部さんの造語?


渡部さん:多分。分からないけど、あまり聞かないよね?思いついて書いたので実際の言葉かは確認してない(笑)


次男坊 :これはどういう意味なんですか?ホームページには『余計なものが付着していない髪』とありますが…


渡部さん:うん、読んだそのままの意味(笑)素髪の状態だとスタイルの幅が広がる。分かりやすく言うと髪に余計なものが付着している状態だとパーマやカラーがイメージするようなスタイルに仕上げづらい。なので余計なものをしっかり取り除いて素髪の状態に近づける…、シャンプーはそういう大事な役割を担っている。ここでいう余計なものとは主に“シリコン”。


次男坊 :シリコンはシャンプーに含まれる髪をコーティングする成分で艶や指通りなどを良くする働きを持っています。でも我々が使うシャンプーの中のシリコンによって素髪の状態を作れなくしてるということですよね。


渡部さん:そうだね。家庭で汚れは落とせてもシリコンがなかなかきれいに落とせない。ここで誤解して欲しくないのはシリコンはその人にとって必要最低限の量がついていれば決して悪いものではない。
健康な髪の人なのにシリコンがベッタリ付いて無駄に髪が重くなったりしていることがある。なので“素髪”に近づけるためにシャンプーで髪の状態をしっかり見て、コントロールしていくことが

我々美容師の役目だと思う。なのでそういった髪に関するケアは

(家庭で落ちないシリコンなども含め)ぜひ我々に任せてください!と言いたい。



Hair`s Piece 外観

Pieceが一番大切にするのは、お客様の『髪と心の健康』です。
お客様のライフスタイルやニーズや髪の状態に合わせたご提案をして毎日ヘアスタイルをできるだけ楽に軽やかな気持ちで毎日を過ごして頂けるようサポートいたします。
その為に常に技術の追求をし新しい情報を提供していきたいと思います。閑静な佇まいの中、アットホームな空間でおくつろぎ頂けます。どうぞお気軽にお越しください。あなたのご来店心よりお待ちしております。


営業時間
AM9:00

~PM7:00

 

定休日

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第3火曜日


住所 :〒969-3527 喜多方市塩川町御殿場6-51
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