タカハシクリーニング 次男坊
Hair`s Piece 渡部さん


その前に…

前回の対談の様子は

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Hair`s Piece タカハシクリーニング 対談の様子

左:次男坊 右:渡部さん

次男坊 :それではここからは次男坊が個人的に聞きたいことを時間の許す限りどんどん聞いていきます。そもそも我々がシャンプーする時は髪を洗うイメージがいいのか頭皮を洗うイメージがいいのか…


渡部さん:頭皮。シャンプーはさっきも話したけどシャンプーそのものがその力を持っているので、やり方としてはシャンプーを髪によく馴染ませて泡立てて3~4分置いてしっかり流せばそれだけで汚れは落ちる。あとはかゆいとかマッサージするときにちょっとこする位。決して強くこすらなくていい。汚れをこすって落とすよりはその刺激で血行をよくするイメージで洗うといい。


次男坊 :では“良い”シャンプーをする為に必要な条件は?


渡部さん:一つは髪をよく濡らす。水温はぬるま湯で、だいたい40℃いかないくらい。あとは髪を洗う前にブラッシングすると
ほこりを取り除いたり、おおまかな汚れを浮かしたり、刺激を与えて血行をよくしたりする。

    
次男坊 :スーツでもお手入れのブラッシングで十分汚れは取れます。髪の毛もある意味繊維と同じだから手入れもカタチは違えど、要領は同じですね。あとは一日一回のシャンプーは必要ですか?


渡部さん:人それぞれ生活環境によって頭皮の状態も違うので一概には言えないが個人的には一日一回をオススメする。やはりその日の汚れはその日のうちにケアしたい。皮脂が出て、その皮脂を一晩置いた状態にすると酸化してしまう。その状態になるとなかなか落ちない。さらには臭いも強くなる。


次男坊 :なるほど。


渡部さん:毎日のケアによって汚れを落ちやすくするので…つまりはお手入れがしやすくなる。汚れがどんどん重なっていく状態は髪の毛、頭皮には良くない。


次男坊 :なぜこの話になったかというとシャンプーでもクリーニングでも極端ですが、そもそも“洗う”行為とはダメージを与える事に違いないんです。つまり洗濯で言えば、もむ、たたく、こするなど…。ただ洗濯はそれによって汚れを落とすことができるのでそれをより少なく“低刺激”で処理できるかが我々洗濯屋の目指してる“洗い”なんです。
なので極端ですが一日一回頭を洗う事に関してそれほど必要性を感じなかったのです。とは言いつつも私は一日一回洗ってますが(笑)渡部さんはどのように考えますか?


渡部さん:洗濯屋さんの考え方は確かに当てはまっていてよく分かる。ただ髪と衣類で比較した場合、ちょっと違うのは髪は生えかわる。頭皮だってターンオーバーしてるし、たとえこすったとしても生きてるものだからそれはまた繰り返し生まれ変わっていく。髪も刺激を与えてもいずれは切ってしまうものなのでそこまで(そのことに関して)意識してない。確かに繊維は生まれ変わらないよね。


次男坊 :湯シャンもその考え方だと思うんです。湯シャンてシャンプーやトリートメントを使用せず、お湯だけで洗髪することですが、これによって皮脂の落としすぎを防ぎ、シャンプーを低刺激に抑えて髪を健康に保つ。


渡部さん:いろんな見解があるのでこれが正しいとは言えないが
個人的な考えで髪や頭皮を清潔に保つには普通にシャンプーするのが一番いいと思う。さっきも話したが、お湯では落ちない汚れも十分ある。


次男坊 :なるほど。勉強になります。ところで渡部さんのサロンワークの一つに『お客様にとっての手入れのしやすさ』がポイントにあるとホームページで拝見しました。そこでシャンプー後のことなのですが、スタイリングをうまくもっていくためにドライヤーが必要不可欠になると思いますがドライヤーを家庭で利用する際になにかポイントを教えてください。 

    
渡部さん:とにかく目的である『髪を乾かす』という作業を徹底してやっていく。濡れた状態では菌が繁殖しやすいのと摩擦などの刺激によって髪が痛む原因になる。ポイントは地肌が完全に乾いたかどうか…


次男坊 :ドライヤーって地肌を乾かすんですか?


渡部さん:地肌というより根元を乾かすイメージでドライヤーをかける。もちろん髪も乾かすけど地肌が乾いていることが大切。


次男坊 :あとシャンプーの選び方。これに関しては?


渡部さん:髪質によるのでこのシャンプーがいいという事は言えない。基本的に誰にでも合うシャンプーはない。なので自分では難しいと思うので美容師さんに髪質を聞いて、そこからシャンプーを選ぶといい。


次男坊 :ちなみに市場で1番売れてるシャンプーは渡部さんにとって良いシャンプーだと思いますか?


渡部さん:さっきも言ったけど髪質によるので人気のシャンプーが良いとは言い切れない。結局、その人に合ってなければ意味がない。


次男坊 :ということはそれぞれに適したシャンプーを使用するのが理想なんですね。pieceさんで販売してるシャンプーは(写真)ドラッグストアで買うものと何が違うんですか?


渡部さん:いろいろ市販のものを使わせてもらったけど洗い上がりの手触りと香りかな。洗い上がりの手触りは使ってもらえばすぐに分かってもらえると思う。香料に関しては市販の方がちょっと強いというか鼻にキツイ感じがする。


次男坊 :シャンプーだけでなくトリートメントも同じ事が言えますか?


渡部さん:そうだね。


次男坊 :トリートメントの話が出たのでここで一つ。トリートメントは完全に流したほうがいいんですか?


渡部さん:しっかり流してください。地肌につけないように、パックみたいなイメージで少し時間をおいてもいいかも。トリートメントは付けて馴染ませたら十分吸着しているのでたとえしっかり流しても落ちることはない。


次男坊 :えーなんと!!残念ですが、時間がきてしまいました。まだまだ続けたいんですが…。これまでいろいろと聞いてきましたが今回は美容室でのシャンプーに焦点をしぼってお話していただきました。なかなかメインのカットやカラーやパーマのテーマでなかったので渡部さんにとっては少し物足りなかったとは思いますが、私個人的にはシャンプーの話を聞いて美容業の本質を少し探れたような気がします。渡部さんはシャンプーは美容室の施術の中でも一番リラックスできるものであり“シャンプーは気持ちよさを重点に置いている”とおっしゃっていただきました。それを聞いてお客としても美容師さんと想いが繋がったような気がしてうれしかったです。そしてクリーニング師としても通じるものがあり、とても有意義な時間にさせていただきました。 

      
渡部さん:改めてシャンプーに関しては技術者になってしまい、シャンプーの回数が激減してしまったので私よりアシスタントさんの方が今回の取材にはむいていたかな?(笑)
ただ言えるのはシャンプーする側の想いとしてはとにかく余計なことを考えずにシンプルに気持ちよくなってもらいたいという姿勢でシャンプーに集中することに尽きる。
美容室って滞在時間が長いから、お客様を疲れて帰しちゃだめなんだ。長かったなぁ、疲れたなぁと思われるよりは、楽になったなぁと思ってもらうことが大切でそう思ってもらうためにはシャンプーは絶対に必要な時間になってくる。今はそこを掘り下げてヘッドスパやマッサージもやってるけど、それの入り口になってるのもシャンプーなんだ。だからこれからも今以上にお客様にとって良いものをどんどん追求し、提供していきたいと思う。
次男坊 :これからも“リラックス”できる技術と空間をたくさんの人に提供し続けてください。貴重な時間をありがとうございました。     
              

Hair`s Piece シャンプー

Pieceさんで今おすすめのシャンプー

Hair`s Piece 店内

椅子と鏡がとてももいい雰囲気


最後に次男坊は

渡部さんの話を聞いて

洗濯屋の血が騒いだのか

何故か

シャンプーを

したくなりました。

そこで渡部さんに

無理やりお願いをして

アシスタントの遠藤さんの

協力のもと

特別にシャンプーを

させてもらいました。

次男坊は

美容師の免許を持っていて

実際何年か働いていて

シャンプーの経験は

ありましたので

早速、

洗濯屋風シャンプーを

やらせてもらいます。

 

Hair`s Piece 遠藤さん

 

 

Hair`s Piece

アシスタントの遠藤さん。

次男坊は普段から

Pieceさんで髪を

やってもらっています。

いつも笑顔で

迎えいれてくれる遠藤さん。

彼女の存在が

Pieceをとても温かい場所に

してくれます。

そしてとてもよく気の利く人で

施術、接客共に

とてもリラックスでき

Pieceさんには

大切な存在だと私は思います。

 

ということで今日は

いつもとは逆に

そんな大先輩(?)の

遠藤さんの頭を

次男坊が

シャンプーしたいと思います。


タカハシクリーニング シャンプーの様子

思ったよりぬるめのお湯。炭酸泉の触った感じはあまり分からないが、炭酸泉という意識でやると自然とすすぎも楽でした。それよりも何十年振りのシャンプー。遠藤さん、いろいろすいません(笑)

タカハシクリーニング シャンプーの様子

昔の記憶を辿りながらの流す作業。とにかく大きくゆっくり、だけどポイントを決めてすばやく流すすすぎ方が私のやり方でした。洗濯もシャンプーもやはり

流し(すすぎ)がとても大切。

 

タカハシクリーニング シャンプーの様子

洗いは力加減が決まれば、あとはリズム。遠藤さんが言っていましたがシャンプーには“流れ”があって、その“流れ”壊さないで洗う。例えば、洗っている最中に洗っている手の動きが止まったり、手が頭から離れたりするとそで“流れ”が止まってしまう。これが“気持ちよさ”のカギのようだ。


タカハシクリーニング シャンプーの様子

トリートメント。その後マッサージ。

これも同じで“流れ”だ。そしてシャンプーで書かなかったがリズムをつける上で大事なのが強弱。マッサージも力の入れるポイントや力を抜くポイントを抑えると“気持ちいい”シャンプーができる。

タカハシクリーニング シャンプーの様子

もうギブアップ…。

腰が痛い。

とにかく諦めずに

“流れ”を止めない為にも

気合で乗り切る。

タカハシクリーニング シャンプーの様子

タオルドライして、なんとか無事終了。

 遠藤さんは『普通に気持ちよかったです』と相変わらず気遣いのできる人でした(笑)とにかくシャンプーをやったおかげでより“洗う”ことの奥深さを実感できたような気がします。ということでPieceのスタッフの皆さん今日は本当にありがとうございました。



Hair`s Piece 外観

Pieceが一番大切にするのは、お客様の『髪と心の健康』です。
お客様のライフスタイルやニーズや髪の状態に合わせたご提案をして毎日ヘアスタイルをできるだけ楽に軽やかな気持ちで毎日を過ごして頂けるようサポートいたします。
その為に常に技術の追求をし新しい情報を提供していきたいと思います。閑静な佇まいの中、アットホームな空間でおくつろぎ頂けます。どうぞお気軽にお越しください。
あなたのご来店心よりお待ちしております。


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